瓶泥舎びいどろ・ぎやまん・ガラス美術館|愛媛県松山市。和ガラスの展示、企画展。

日本の色と形 いざ見参! びいどろに宿る魂
平成30年3月17日(土)~9月9日(日)

 

「びいどろの神髄」とは、華やかさの中にも侘び寂びを感じる「色彩」と、江戸文化を背負った生活様式からくる「形」であると瓶泥舎は考えます。
日本では古来、暮らしの中に多彩な色合いや自然のモチーフを取り入れ、その豊かな情趣を愛でてきました。日本のガラス製法の中で自然素材や天然鉱物から生まれた独自の色彩は、光を通すガラスでしか表現できない魅力に満ちています。吹き竿の先に溶けたガラスを巻き取り、息を吹き込む「宙吹き」は、息を吹き込んだ瞬間に生み出された偶然の美ともいえるでしょう。紋様を付けた型にガラス種を落とし吹き込む「型吹き」ガラスは、型に制約され不自由で窮屈と思われますが、おおらかで美しい作品が多く、お洒落で日本情緒あふれる感覚がうかがえます。
展覧会を通し、ぬくもりのある色、やわらかな形から、びいどろに宿る魂にふれてみてはいかがでしょうか。

 

  • 薩摩切子が登場するまで、日本では赤色ガラスを作ることができなかった。透明の宙吹きガラスの内側に朱色だけで彩色された単純な絵付けだが、インパクトの強さと美しさは、見る者を魅了する。

  • 鶴が大きく羽を広げ振り向いた様子を表現したのか。金色をおびた江戸ガラス独特の黄色に美しい雲鶴紋が浮かび上がる。元はガラス製の蓋付だったと想定されるが、後世の持ち主が仕立てたのか、現在では木製の蓋がかぶさる。