Bindeisha Vidro-Diamante-Glass Museum |Dogo,Matsuyama,Ehime

江戸切子の輝き 珍しい作品が大集合  September 15, 2018 - March 10, 2019

中国においては、筆・硯・紙・墨をもって「文房四宝」と尊び、鑑賞の対象にまで高められていった文房具。日本では江戸中期から後期にかけて、茶会の席で文房具を飾る「文房飾り」が流行しました。洗練された工芸品を求める文人趣味の茶人にとって、ガラスの切子文房具はさぞ新鮮に映ったことでしょう。
江戸時代、西洋からもたらされた無色透明のカットガラスは、ポルトガル語の「ディアマンテ」を語源とし、ダイアモンドを意味する「ぎやまん」と呼ばれました。その後、日本にも透明に輝く切子が登場し、日本の伝統的な名前と意匠を持った江戸切子が誕生します。文房具をはじめ珍しい作品がずらりと並んだこの展覧会で、精微な切子の世界をお楽しみください。

 

 

  • 置物や文鎮などの意匠として用いられた兎は、当時の人々に人気があった。大きなガラスの塊を最小限の切子で表現しているが、足先や耳の細部に至るまで抜かりがない。後ろ姿も愛嬌たっぷりだ。

  • 小さな角台を持ち、杯側面には、斜格子にくもの巣と魚子があしらわれている。一対で揃っている意義が大きく、大名家の持ち物ではないかと思われる。

  • 桐箱に「萩製 玻璃菓子器 有恪大君 御遺物」と墨書きが残る。「大君」という表現から、高貴な人物が所有していたことがわかる。

  • 蓋には八角籠目紋、身には麻の葉紋が入念にカットされた三段重。宴席で、切子の段重は富を誇示する、ひときわ目を引く器であったことだろう。